やってみたいを解き放て!「しまね未来共創チャレンジ」の半年を終えて
地域・教育魅力化プラットフォーム
代表理事 岩本悠
2022年は、みらチャレ1期生として、地域社会の課題解決や「やってみたい」を実現するための15プロジェクト/29名に対し、第一線で活躍する経営者、社会人、大学生からのアドバイスや伴走、最大10万円の活動支援を行いました。
「自分が小さいころにしたような寂しい思いを、次の子どもたちにさせたくない」という思いから、さまざまな家庭の事情がある子どもたちが気楽に来て笑顔になれるようにとこども食堂を実施したプロジェクト。「三度の飯よりカレーが大好き」という高校生が廃棄予定の食材を活用し環境にも健康にも地域活性化にも効くスパイスカレーを開発して販売をするチャレンジをしたプロジェクト。「自分のおばあちゃんのように目の輝いた高齢者の人たちを増やしたい」と、自ら地域交流型福祉を立ち上げ、デイサービスと協力しながらサロンを実施したプロジェクト。「私は建設現場が好き。だからこそ、建設現場のイメージを少しでもよくしたい」と、建設現場に参加型アートを飾り、イメージアップに取り組んだプロジェクト。
いずれのプロジェクトも、高校生一人一人の「やってみたい」が原点です。
これらは実際にみらチャレに参加した1期生からもらった言葉です。プロジェクトの実施ももちろんですが、試行錯誤の経験による一人一人の成長や島根のたくさんの人たちとの関わりを通して、みなさんの中の大人や島根に対する印象が大きく変わったこともうれしく思いました。
働く組織や立場を超えて、私たちは高校生のみなさんを応援します。プロジェクトは失敗してもいい。うまくいくか分からないことをやってみることを挑戦というのだから。私たち大人にとっても、この取組は挑戦です。私たちも、挑戦する大人であり続けたいと思っています。
2023年4月よりみらチャレ二期生を募集開始いたします。みなさんの「やってみたい」という思いやチャレンジをお待ちしています。
岩本悠
一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム代表理事
島根県教育魅力化特命官
「みらチャレ」共創サポーター
東京生まれ。学生時代にアジア・アフリカ20ヶ国の地域開発の現場を巡り、その体験学習記『流学日記』を出版。その印税等でアフガニスタンに学校を建設。幼・小・中・高校の教員免許を取得し、卒業後はソニーで人材育成・組織開発・社会貢献事業等に携わる。
2007年より隠岐島前高校魅力化プロジェクトに従事。2015年から島根県教育魅力化特命官として教育と人づくりを推進。2016年第一回特別ソーシャルイノベーター最優秀賞(日本財団)受賞。2017年に一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームを設立。文部科学省中央教育審議会、経済産業省産業構造審議会、内閣府総合科学技術・イノベーション会議等の委員。共著に『未来を変えた島の学校 -隠岐島前発ふるさと再興への挑戦(岩波書店)』『地域協働による高校魅力化ガイド -社会に開かれた学校をつくる(岩波書店)』