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カラクリが…台風10号で観測史上最大が多発したわけ?

大型で強い勢力で台風10号が山陰地方に接近した影響で、島根鳥取両県では『観測史上最大』『9月の観測史上最大』の最大瞬間風速が各地で観測された。
島根県では19地点中8地点(出雲市斐川、出雲市、大田市、雲南市掛合、邑南町瑞穂、浜田市弥栄、益田市高津、益田市)。
鳥取県では10地点中3地点(大山町塩津、智頭町、日南町茶屋)

観測史上最大が多発したのには、カラクリがある。
記録を更新した計11地点は、全て2008年から2009年に観測を始めたばかりなのである。
なので、正確に伝えるならば、例えば出雲市で言うと『2009年の統計開始以来、過去11年間で9月としては最も強い風を観測した』ということになる。

気象庁は2008年~2009年頃にかけて、全国のアメダス機器を更新し、それまで主要な地点(松江、浜田、鳥取、米子など)でのみ観測できた最大瞬間風速や10分間降水量、任意の1時間雨量などが、全国多くの地点で観測ができるようになった。
また、気象庁は観測開始から10年以上で『観測史上最大』という表現を用いているため、2009年の設置から10年が経過した去年から観測史上最大が多く発表されている。

ちなみに山陰で観測開始が早いのは、浜田で1937年、隠岐の島町西郷、米子:1939年、松江:1940年、鳥取:1943年といずれも戦前から観測が始まっていてこれらの地点で観測史上最大を観測した場合には、多くの人が経験したことのない記録的な暴風ということになる。

テレビや新聞、ネット記事では尺や文字数の兼ね合いで観測開始年が省略されているケースが多くある。
気象庁ホームページで観測開始年を見てみると、より正確なニュアンスを知ることができるので、是非見てみて頂きたい。

例えば下のURLは出雲の歴代ランキングと統計開始年が記載されている。

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_a.php?prec_no=68&block_no=1310&year=&month=&day=&view=

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