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予想の2倍超の大雨で球磨川氾濫 山陰は?

7月4日未明梅雨前線が活発化し、熊本県の球磨川が氾濫、大きな被害が発生しました。なぜ、災害は発生したのか検証します。

7月3日気象庁が16時45分に発表した予想は、4日18時までの24時間に予想される雨量は多いところで、

四国300ミリ、九州南部・近畿・東海250ミリ、九州北部200ミリなどでした。熊本県は九州北部に入ります。

熊本地方気象台のより詳細な予報では、熊本地方180ミリ、阿蘇地方150ミリ、天草芦北地方200ミリ、球磨地方200ミリとなっていて、

球磨川流域は球磨地方と天草芦北地方が入るため、200ミリの予想です。

しかし実際には、4日午前9時前後までの12時間で、球磨村湯前町で411.5ミリ、球磨村山江で406.5ミリ、人吉市で340.5ミリなど

半日で予想の2倍を超える雨量を記録した地点が相次ぎました。

『24時間で多いところ200ミリの予報』のはずが…実際には『12時間で400ミリ超』 梅雨前線の恐ろしいところです。

また、球磨川など一級河川(山陰では斐伊川や千代川など)は国が100年から150年に一度の大雨に備えた『計画規模』を設け整備を行っています。

球磨川の計画規模は12時間雨量で262ミリ(※計画規模の雨でも一部氾濫が想定されています)。

http://www.qsr.mlit.go.jp/yatusiro/site_files/file/bousai/kuma_shinsui/kuma_shinsui_h29_1_s01

今回、上記のように400ミリを超えているので、氾濫は免れなかったのです。

なお、計画規模の上に『想定最大規模』と呼ばれる1000年に1度の大雨を想定した、浸水想定も作られています。

球磨川の想定最大は12時間で502ミリ。今回はそれに迫る豪雨でした。

http://www.qsr.mlit.go.jp/yatusiro/site_files/file/bousai/kuma_shinsui/kuma_shinsui_h29_2_s01

なお、山陰地方の一級河川の計画規模と想定最大規模は以下の通りです。※山陰の河川は48時間雨量を想定しています。

【島根】

斐伊川の斐伊川流域:計画規模399ミリ、最大想定516ミリ。

斐伊川の神戸川流域:計画規模386ミリ、最大想定552ミリ。

斐伊川の中海宍道湖:計画規模380ミリ、最大想定505ミリ。

江の川      :計画規模323ミリ、最大想定441ミリ。

高津川      :計画規模353ミリ、最大想定497ミリ。

【鳥取】

千代川      :計画規模325ミリ、最大想定508ミリ

日野川      :計画規模246ミリ、最大想定519ミリ

天神川      :計画規模352ミリ、最大想定566ミリ(※天神川のみ24時間降水量)

山陰地方では2日間で300ミリを超えてくると、氾濫や決壊の恐れが高まります。

天気予報で『300ミリ』と聞こえたら、河川は氾濫すると思って避難を始めてください。お願いしますm(__)m

2018年7月6日の西日本豪雨で江の川が川本・美郷・江津の各所で氾濫した際には、上流の広島県側で大雨になり

48時間雨量は三次市で345.5ミリ、安芸高田市甲田で406.5ミリなど、計画規模を大きく超えていました。

やはり、『300ミリ』と天気予報で伝えた場合、氾濫をすると思って避難を始めて下さい。お願いしますm(__)m

河川の情報は、気象庁や国交省『川の防災情報』でリアルタイムで水位の上昇や映像を見ることができます。ご確認下さい。

https://www.river.go.jp/portal/#80

https://k.river.go.jp/?zm=5&clat=35.04798673426734&clon=138.47167968750003&t=0&dobs=1&drvr=1&dtv=1&dtmobs=1&dtmtv=1

https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html

表紙の画像は気象庁HPより 黒くなっているのが、氾濫した球磨川です。

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